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デザインに正解はある?ない?どっち?

みなさんこんにちは。

今日は、「デザインに正解があるのか?」について考えてみたいと思います。

実はこのテーマ僕にとっては結構ずっと考え続けているテーマでもあります。考え出すとすごくぐるぐると回り続けてしまいそうなテーマですが、今まで沢山の案件を経験させていただいた中で見えてきたこともありますので、現在の僕の視点で書かせていだだこうと思います。

デザインに正解はある?ない?どっち?

さて、早速僕の答えですが、デザインに「正解はある」と思っています。デザインといってもその範囲は広く、衣食住平面から立体まで沢山の分野があるので、あくまで僕が携わっているグラフィックデザインという分野での話をさせていただきます。

そもそも、デザインってスタートした時には何を作るか全く決まっていないものもあれば、形は決まっているけど中身が決まっていないものなど色々あります。ただ共通して言えるのはどちらも、「こういうことをやりたい!」という想いや目的があってその実現の選択肢としてデザインが選ばれたということです。僕がデザインに正解があると考えるのは、このお客さんの“「〇〇したい!」という想いと目的を叶えられているかどうか。が、重要”だと考えています。なので、「〇〇したい!」ということを叶えるデザインができたら、ひとまずは正解と言えるデザインができたのではないかなと思います。

なんとなーくですが、デザインってビジュアル(見た目)の話で捉えてしまうかもしれませんが、ビジュアルの話は半分でむしろ本当は中身が重要なんです。男前やけど性格が悪いより、性格がよくてブチャイクさんの方がデザインとしてはいいと思っています。でも僕は、男前で性格も良いデザインを目指していきたいと思っています!

男前で性格がいいだけではダメ?

では、男前で性格がいいデザインができたらそれで目的が達成できた!と言えるのでしょうか?

多分、、まだきっと目的達成の半分くらいなのではないでしょうか。僕がよく例えてデザイナーに話をするときに「いい歌が必ず売れるとは限らない。」と言っているんです。みなさんもどこかで同じようなことを聞いたり、思ったりしたことがあるかもしれません。

そうなんです。歌に限らずいいものってそれだけで必ず売れるとは限らないんです。むしろいいものだけあっても、極端な話誰にも知られずに埋もれてしまっては、想いを伝えることや目的の達成を果たすことは難しいですよね。

ちょっと話が脱線してしまいましたが、「目的にあったいいデザインを作る」というのと、「いいデザインを活かす」というのは、別で考えないといけない”と認識していただければと思います。この辺りは、いかに届けたい人に届けたいものを届けるのか?という話になりますので、また改めてお話したいと思います。

結局デザインっておもしろい!

さて、話を元に戻しますが、「デザインの正解」は〇〇したい!という想いと目的に内容的にもビジュアル的にも叶えることができるものになっているか。それに応えられていれば大正解!”としたいと思います。また、話がややこしくなるかもしれませんが、この大正解が一つではないところがデザインのおもしろいところでもあります。実は、正解はたくさんあって、奥が深い話になっていくのですが、先程ちょっと触れたいいデザインを作るだけではダメで、届けたい人に届くまでを考えないといけないということにつながっていきます。そして、届け方もたくさんあるので、自然と届け方にあったデザインというのが存在して、正解は届け方の分だけ増えていきます(この辺りデザインに携わる者としてすごく悩む部分であると同時に、やりがいを感じる部分でもあるんですよね)。

この記事を読んでいただいている方の中に、最高の制作物(デザイン)ができた!と思ったのに効果がなかった。。という経験がある方は、もしかしたらいいものを作れているけど、届けたい人にちゃんと届けられていなかったということなのかもしれません。

改めて届け方を考え直すことでものすごい結果を生むいいものが眠っているなんてこともあるかもしれませんね。