COLUMN

コラム

あなたは紙派?デジタル派?

「デジタル化」で変わるこれからのデザインの現場

新しい性格様式への対応が求められて1年以上が経ちました。今まで当たり前にできていたことができなくなり、それに代わるアイデアや工夫が求められて、みんながそれぞれ知恵を振り絞って過ごされてきたことだと思います。

私たちのデザインの分野でも「デジタル化」をキーワードに、大きな変化への対応が求められてきました。人と直接会う機会が減り、Zoomをはじめとするビデオ会議が打ち合わせの主流へと変わり、営業ツールとして直接手渡しされていた紙のチラシやカタログはデジタルデータでの納品の機会が急激に増えてきました。 今回は、私たちが日々制作しているチラシやカタログ、DMなどのデザインで紙とデジタルで制作する場合の特徴やメリットを考えてみたいと思います。

紙のメリット

昔から私達の生活で慣れ親しんできた紙ですが、なんといっても手にした瞬間に視覚と触覚、さらには嗅覚をも刺激する「モノ」としての存在が一番の特徴ではないのでしょうか。「モノ」として存在するものは、より多くの五感を刺激することで、体験としてより深く記憶に残ります。また素材の色や形などもデジタルではできない独特の表現が可能です。さらに「モノ」としての存在感は、手間と時間をかけていることが伝わりやすく特別感を伝えることもできるのではないでしょうか。私たちの身の回りには沢山の物で溢れていますが、改めてモノとしての「紙」のメリットを考えてみると今まで気づいていなかった発見があるかもしれません。

【紙のメリット】

・視覚、触覚、嗅覚など多くの五感を刺激し記憶に残りやすい

・モノとして手元に残る存在感がある

・仕様により特別感を演出できる

・情報を俯瞰して見やすい ・カタログなどのページものは、ページを跨って迫力あるデザインの表現ができる

デジタルのメリット

一方で、デジタルデータのメリットはどうでしょうか。ここ最近では、クライアントから「直接お客さんと会う機会が減った。」ということを耳にします。実際印刷の現場でも、カタログをお渡しする機会が減ったので、増刷の頻度や部数を控えるということが起こっています。そんなお客さんとの接点を持ちづらい時に活躍するのがデジタルデータです。PDFやJPEGデータでチラシやカタログを作れば、直接手渡しをしなくてもメールで気軽に送れたり、HP上にリンクさせてダウンロードしていただいたり、いつでも好きな時に送る側も、受け取る側も活用できるのが大きなメリットではないでしょうか。さらには、デジタルならではの特徴を活かしたメリットもあるようです。

【デジタルのメリット】

・いつでも気軽に送ったり、ダウンロードしてもらったりできる

・印刷のコストや、在庫を過剰に持つリスクがなくなる

・リリースまで早い(印刷する手間と時間がいらない)

・デジタルなので後から修正ができる(実はこのコラムも誤字を見つけたので修正しています!) ・嵩張らないのでPC等に多くのデータを保管して営業活動ができる

結局どっちがいいの?

いかがでしょうか。少しは、紙とデジタルの違いをイメージしていただけたでしょうか。結局どっちがいいの?という疑問を持たれた方もいるかと思いますが、結論から言うと、どちらが絶対いいと言うのはありません。紙にもデジタルにもそれぞれの良さがあります。紙、デジタルという手法ににこだわるのではなく、誰に何をどう伝えたいかで、それぞれの特徴や良さを考慮して上手に選択するのが一番だと思います。伝えたいことを伝えるためのツールですから制作する際は、より伝わる方法を賢く選択すると必然的に効果がでやすくなるのではないでしょうか。

ネオライトでは、印刷がなくても(本当は印刷をいただけるとうれしいです)デジタルデータでの制作をお受けしております。ご不明な点などありましたらいつでもお気軽にご相談ください!