印刷用紙の豆知識
印刷用紙のサイズ
印刷に用いられる紙のサイズには、原紙寸法と紙加工仕上がり寸法の2つがあります。
原紙は印刷・製本(加工)を経て、仕上がりサイズに加工されます。
原紙寸法には、A列本判・B 列本判・菊判・四六判・ハトロン判・L判・K判などがあります。実際の印刷では原紙を印刷に応じて、全紙・半裁(1/2)・四裁(1/4)・3切(1/3)などに裁断して印刷機にかけられます。
A列本判をA全判、B列本判をB全判、菊判を菊全判、四六判を四六全判と呼びます。
AサイズにはA判や菊判が使用され、BサイズにはB判や四六判が使用されることが多くあります。
変形サイズ(規格サイズ以外)はA判、菊判、B判、四六判の中から効率のよいサイズを使用して印刷が行われます。
紙質の種類
印刷用紙も種類が沢山あり、一般的にはコート紙・マットコート紙・上質紙などがあります。
印刷用紙もメーカーが沢山あり、同じコート・マットコート・上質紙でもメーカーによって異なります。
印刷物のイメージによって使い分けられています。
紙にもランクがありA0、A1、A2、A3に分かれています。
A0高級アート紙、A1アート紙、A2一般印刷物、A3薄い紙・折り込みチラシなどに使用されています。
用紙の重さ
用紙の重さ1000枚単位で㎏表記されています。
(例)四六判135kgの表記の場合、1000枚135kgとなります。
同じ厚みの紙であっても紙の面積(サイズ)が異なると重さも変わります。菊判であれば93.5kgA判86.5㎏になります。
チラシ、ポスターなどに用いられる一般紙は1000枚で1Rといい、厚みがありパッケージなどに用いられる板紙は100枚を1Rといいます。
仕上がった印刷物の重さも(例)A4サイズ210cm×297cm 135kg用紙を使用した場合
135kg=157m/2(平米)となり
縦0.297×横0.210×157×2÷2=0.97(1000枚では9.79kgとなります)
厳密には印刷インクの重みが加わるのでもう少し重くなります。
ページ物でも縦×横×平米×頁÷2=gで求めることが出来ます。
(例)A4・16頁・135kg用紙を使用した場合、先ほどの計算式に当てはめると
縦0.297×横0.210×157×16(頁)÷2=78.4 1冊=78.4gになります。
印刷物の重さを知りたい場合はお試し下さい。
名称の由来
四六判:明治時代に輸入した大八つ判と呼ばれる用紙から、4寸×6寸のページが32面取れることから四六判と呼ばれようになったとされています。
菊判:明治時代に輸入した輸入紙の商標がダリアの花でした。ダリアは菊に似ていることや皇室の紋章が菊であること、当初は新聞で使用されていたため、新聞の聞という文字はきくと読むことからだと言われています。